沈む僕は水槽の中 ゆらゆらと踊ってる遠く離れた水面 首が痛くなるガラス越しの瞳はたまにしか 覗き込んではこない例え覗き込んでも 僕を見ていない漂う水草と同じ 観賞の対象ではないから気楽でいいけどさつまらない つまらないな 沈み続けるだけの機構よその水槽もこんな感じなんだろうか飽きもするはずさ こんな寂れた場所でただの一度もキミと話したことなんてない青暗く照らし出されてる 何も知らない熱帯魚そのブラックライトは 誰のためにあるカナヅチの僕は水の底から エキストラを眺める昨日は一人増えて 今日はニ人消えたとめどなく流れる時間 いつまで変わり映えしない日々味わい続けるのわからない わからないな 退屈に侵された知能ずっと使れないと頭も錆び付くんだよ?引き出しの奥に潰された紙くずと同じいっそのことゴミ箱に放り込んでよつまらない つまらないな ただそこにあるだけの思考きっと今の僕を生きてるとは言えないだろう満たされた世界 完成し尽くしてる閉じた空想を再現する剥製なんだ