あかつき 見上げた空は果てしなく落ちる暗闇 呑みこまれてく戻れなくていい 貴女となら「待ち合わせ 今夜11時」貴女が言ったのに平然と 遅れて登場それってどうなの?歩き出した 真っ暗やみの中目指す場所さえ わからないそれなのに 何故かだろう怖いとは 思わない繋いだ手のひらの 体温 頼りにして二人駆け出す 夜月影落ち 闇に溶けた神様 いるなら 時間を凍らせてずっと二人で この世界を冒険していたいから夢なら醒めないで このまま「悪夢でもいいの」二人でひとつ それが私達一緒に行こう 向こう側へどこまでが うつつなのだろうそれももうわからない星たちは どこか朧げに 輝いたまま不思議探しに 夢中な貴女が私に笑いかけるたび現実でないならば 気付かせないでいてと絡めた指先に 愛しさ 募っていく離せなくなるほど歪んだ 愛 倒錯する神様 いるなら 世界を切り抜いて彼女と二人 この夢から出て行きたくなんてないわお願い醒めないで このまま「手を離さないで」独りよがりな 醜い感情いっそ行きましょう 向こう側へ「もうすぐ夜が明ける」見上げた空にはあの 夜と朝の境界嗚呼 お願い! 見たくないわ!神様? そんなの もういらないから貴女と二人 それだけでいい「誰より愛しているの」誰にも 知られず ここから抜け出し夢だとしても 現実にする二人ぼっちの秘め事どこにも行かないで このまま「戻れなくてもいい」繋ぐ手を引き ふたり飛び込んだ消えてしまおう 向こう側へ